Do the Rwanda!
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ルワンダでの先生日記

「いい先生」とは何か?~初めて授業を放棄して、考えてみた~

ムラーホ!(こんにちは)
JICA海外協力隊としてアフリカのルワンダでろう学校の先生をしている、津田ナツキです!(@ntktd3713)です!

 

日本はそろそろ梅雨入りですね。

私の住むルワンダは雨季終盤にさしかかっています。毎日雨が降るので、洗濯物がなかなか乾きません。
早く晴れないかな?・・・と乾季を待ちわびています。

 

今回は学校でのある出来後について書いていきます。

 

 

 

突然ですが、本日初めて授業を放棄しました。

私は、1日3コマの英語の授業を持っています。

レベル1からレベル3までの全てのクラスで授業を行っており、それぞれのレベルに合わせた授業を毎日実施しています。

 

ルワンダに来て4か月目。

初めて授業を放棄してしまいました。

 

 

授業を放棄した経緯

 

それは今日のレベル3での英語の授業での出来事。

少人数のため、英語の時間では生徒たちの机と椅子を黒板に近づけさせ、教師と生徒と活発的なコミュニケーションをとりながら、「一方的な授業」にならないように工夫をしています。

 

授業が始まる前に生徒たちは、机と椅子を近づけて用意しているのですが、本日の授業は近づけていませんでした。

 

「あれ?どうしたの?机と椅子を持って近づけて。」

と生徒たちに指示しました。

 

「ここからでも見えるし、近づけないよ。」

一人の生徒が言いました。それに同調するように他の生徒も

「わたしも!ここからでも勉強できる!」

「ぼくも」「わたしも」

 

というように、先生である私に対して意見を物申したわけです。

恐らく、机や椅子を動かす作業が、めんどくさかったのだと思います。

 

「先生は近づけて勉強してほしい。ほら、近づけて」

と優しく伝えますが、反抗する生徒たち。

 

私は、

「じゃあ今日が英語の授業は無しで。」

と言って、自分の部屋に戻ってしまいました。

 

 

すぐに大人げないことをしたなぁ、と反省。

これが授業を放棄したいきさつになります。

 

 

どうして授業を放棄しなければならなかったのか?

 

自分の部屋に戻ってから、理由を考えてみました。

 

①語彙力、言語能力の乏しさ

 

どうして机を近づけて授業をしているのか。

その理由をはっきり生徒に伝え、理解してもらうことができればスムーズに授業を進めることができたのかもしれません。

しかし、現在の私にはその理由を伝え、理解してもらう語彙力もなければ、言語能力もありませんでした。

この学校内での共通言語であるルワンダ手話を、取得できていないことが原因でした。

自分の伝えたい気持ちを上手くルワンダ手話で表現できないことが、苛立ちの原因だったと思います。

 

 

②今まで生徒に怒ったことがなかった

考えてみると、わたしは生徒に対して怒ったことがありませんでした。

いい先生でいよう、生徒といい関係でいたい、という思い、

また、生徒に怒って嫌われる勇気がなかったことが原因でした。

 

教育の現場では、時には怒ることも生徒にとって大切な教育なのだと思いました。

 

③曖昧な自分の存在

私は現在教師です。

同僚の教師たちは、とても厳格で「教師の威厳」というものが態度や存在からにじみ出ています。

 

それに対し私は、生徒に対していつもニコニコし、生徒に好かれよう、好かれたいと思っていました。

そのため、厳しいことは言わず、怒ることもしませんでした。

 

その結果、私の存在は「教師」というより「生徒の友だち」、「教師と生徒の間」という曖昧なものになっていたことに気づきました。

 

 

 

 

 

 

あの時、生徒たちに強く言ってそのまま授業を続行すればよかったのかもしれません。

ですが、今回授業を放棄して自分自身で反省したことで、自分に足りなかったものや今後改善しなければいけない点が見えました。

 

授業を放棄することは決していいことではありません。

ですが、自分の未熟さに気づくことができたいい機会となりました。

二度とこのようなことがないように、自分自身を改めようと思います。

 

 

その後の生徒たち

 

私が部屋に戻るとすぐにレベル3の全員の生徒が部屋まで来て謝ってくれました。

「先生、お願い。英語の授業をしてほしい。」

「ごめんなさい、先生。」

「机を近づけたほうが、やっぱりいいことに気が付いたんだ。」

 

 

私は謝ってほしかったわけではありませんが、生徒たちに謝らせたり、気を使わせるようなことをしてしまったことを、非常に申し訳なく思いました。

それと同時にやっぱりうちの生徒たちは心優しく、素直な子が多いと内心喜んでいました。

 

 

 

いい先生とは?

 

今回のことをきっかけに、「いい先生」について考えてみました。

「いい先生」の基準ってなんなのでしょうか?

そもそも「いい先生」ってなんなのでしょうか?

 

 

 

私は新米教師。

 

私は「いい先生」ではないかもしれません。

ですが、「いい先生」にこだわらず、生徒たちの世界や可能性を広げてあげられるようなひとでいたい、生徒の全てを受け入れられる温かい存在でいたい、そんな人になりたいと思いました。

 

新米教師、これからもたくさんの失敗を経験するかもしれませんが

少しでも前に進めるようにちょっとずつ頑張りたいと思います。

 

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

ABOUT ME
津田ナツキ
世界の貧困をこの目で確かめる、ことを目的に青年海外協力隊としてルワンダで草の根活動中。ろう学校で教師として英語、情操教育を指導しながら、校内カフェレストランの立ち上げ、障がいに優しい街づくりを実践中。